開院する直前の2008年、当時私は市中病院を辞し、約半年後の開業に備えておりました。凡そ医師になってから一番余裕のある、貴重な今後の人生を考える時間をいただきました。そこで私はある一冊の本に出会いました。『ビジョナリーカンパニー』といいます。
全世界の繁栄する組織と衰退する組織の分け目はどう違うのかを詳細に調査研究した知る人ぞ知る名著です。その本での一番大切な学びとは、組織としての理念を持つということです。どういった組織であり、何が目標で、どういった方向性に導くべきなのかを、全員が理解して行動できる組織が今に至り繁栄を続けていると。
これから医院を運営していく上でチーム医療実践のためにはぜひ敷衍しておくべきことと考え、この本を片手に来る日も来る日も我々の進む根本となるであろう『理念』を考えておりました。
理念は想いが昇華してきたときに心の底から理解してもらえる
表層的で、浸透しない理念では成熟した組織とはほど遠いと考えます。
我々スタッフの方向性として、まさに羅針盤というべきものが理念として芽吹いてきたものが
梅岡耳鼻咽喉科グループという結晶体となりえたと思っております。
以下5つの理念についての梅岡からの想いをお伝えさせてください。
人は仕事をするときには、自分の仕事に誇りをもつべきだと考えております。プロフェッショナルとしての自覚が芽生え、チーム医療の中での重要な役割をもち、最後まで全うすることが重要であり、次へとつながる成果を生み出す礎になると考えております。
クリニックに来院される患者様な身体になにかしら問題があって来院されるわけです。そこでの治療とは従来医師→患者の一方通行のコミュニケーションだったのではないかと思います。我々勤務するスタッフと患者さんとの双方向のコミュニケーション、あるいはスタッフ間での組織として、今いる自分がいるのは決して一人ではなく、多くの方々からたくさん支えてもらっている感謝の気持ちを常に感じ取っていただきたいと考えております。
人生も仕事も楽しいとき、ツライ時もあろうかと思います。特にクリニックにおいては体調を崩して来られる方に対し、笑顔いっぱいに元気づけるようにすることが使命であると思います。当院では仕事が楽しくなるような仕組み作りに懸命に努力しております。笑顔の正の連鎖反応によって、常に輝き続けるクリニックになってほしいと思っております。
当院ではホスピタリティの向上を掲げております。礼節を重んじる心はクリニックの中でも常に意識していただき、一所懸命に仕事に取り組んでいきたいと考えています。そして医療という概念内にとどまらず、サービスとして何を提供できるかということを常に考え続けた医と思っております。
人には誰にも成長欲があると考えています。素晴らしいリーダーシップはその気持ちを出させ、ポンとひと押しすることだと思います。それで人はどんどん成長の場を欲し求め、チーム医療を志向する上では不可欠な意欲を見ることができると考えております。実際梅華会はもはや梅岡の手の中にあらず、我々スタッフのチーム体制で成り立つことを実感する次第です。
以上の理念に則った永続性のある医院運営をこれからも志向してまいりたいと思っております。






